夏の暑い夜 ……
開けっ放しの窓から
群れをなした〝 単車 〟の爆音が
突然雷の如く現れては
遠くの彼方へ消えていく… 。
こんな夜中に ……
〝 ヤツら 〟は決して〝 一人 〟でやる根性がない。
〝 共犯者 〟を集めながら群れをなし
〝 ひと(他人) 〟に迷惑をかけながら
〝 虚勢 〟を張ってしか
〝 自己主張 〟出来ない。
それ以外何もない、何も出来ない。
〝 令和 〟の時代になったというのに
まだそんなことやっている
情けなくて可哀想な〝 ヤツら 〟としか言いようがない。
〝 チンスポ 〟
〝 竹 槍 〟
〝 ニコイチ 〟
〝 出っ歯 〟
〝 鬼キャン 〟
正統なデザインの教育など受けたことのない
バカな〝 ド素人 〟が作り上げたモノである。
〝 くだらない 〟だの〝 下品 〟だの〝 クソ 〟だの
こき下ろしながら朝から晩まで〝 ヤツら 〟の作ったモノを
馬鹿にし嘲笑するのは簡単なコトだ。
そんなこと考える一方で
もう一人の〝 私 〟がこんなコトを囁く。
『〝 ススキノ 〟の〝 風俗 〟も
一種の〝 文化 〟と言うのであれば
あの軽蔑すべき〝 ヤツら 〟の作ったモノでさえも
イッパシの〝 文化 〟と言えるのではないか… 。』
『逆に〝 ド素人 〟が作り上げたモノだからこそ
我々日本人が古代から育み
遺伝子に刻まれてきた
あるいは欲してきた
喜びを感じてきた
表現せずにはいられなかった
純粋な〝 何か 〟が
そこにはあるのではないか……と。』
だから、〝 あんた 〟の中にもきっとその〝 何か 〟は流れているんだよ…。