ひじょうに個人的な話になるが、
本日、1月23日という日は私にとってちょっとした記念日である。
まさにちょうど20年前の今日、
人生で初めて個展を開催した日であった。
20年 か ・・・・・・・・・。
20年 だ よ・・・・・・・・。
20年 っ て・・・・・・・・。
初めて月面着陸した宇宙飛行士のセリフじゃないが
この日本で年中数え切れないほど開催されている展覧会の中で
他人からすればほんの小さな一歩にしか見えないが
内容も技巧的にもまだまだ未熟だったとしても
自分にとってあれは写真家として、作家としての大きな第一歩であった。
この20年 諦めるコトなくよく続けてこられたなと思う。
それもこれも
この短くも長い月日の創作活動において考えるなかで
これだけはハッキリと言えるだろう…。
20年前の自分にも現在の自分の中にも
〝 写真 〟そのものに対する純粋な面白さと
その深遠なる世界に対する飽くなき興味が
変わる事なく存在しているのは確かだ。
それ故続けてくる事ができたと思う。
〝 花 〟の写真展であった。
全て大全紙サイズのモノクロで 点ぐらいだったと思う。
開催場所は当時赤坂にあった東京写真文化館という写真専門ギャラリーだった。
展示スペースが二つあって一つは有料の企画展用に
もう一つは貸しギャラリーになっていてそこで何とか開催にこぎつけた。
『 A r b o u r D a y 』
〝 植樹祭 〟という意味がある。
人生最初の展示であるから、タイトルには色々悩んだ。
植物に関する言葉だし、
当時あらためて創作活動を本格的に始める決意をした自分を
木の苗を植えるという意味の言葉に例えたつもりだったが、
今から考えるともっとシンプルで分かりやすいものの方が良かっただろうか…。
などと思うこともある。
この20年間、自分の中でいろいろ考えながらテーマを増やして
少しずつ幹を太くし、枝葉を増やしてきたつもりだが
ここまでよくやってきたなという思いと、まだこんなものかという思いが入り混じる。
いまだ情熱はあるし、
更に〝 もっと、もっと 〟という思いで
死ぬまで貪欲に続けていくだろう。
記録も兼ねて今回ブログに記すことにした。