The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

伝説のオリンピック

 当然の如くウイルスの感染は簡単には収束せず、更に欧州の奥深く、アメリカは全土へ拡がってNY株式市場は連日不安定に乱高下している。ドイツでさえ戦後最大の危機だと首相が言っていた。これからアフリカ、南米へ本格的に広まれば手が付けられなくなり泥沼に入ってしまうだろう。
 自分は報道でしか判断できないが、イタリアはもう医療現場が崩壊してるとしか見えない。元々財政的に厳しい国なのでこの際だから老人達には死んでもらいましょうなんて事考えてやいないか…。今まで財政をほったらかしにして来たシッペ返し。政治家達の責任。ある意味人災の面があるのではないか。医者がいない、ベッドがない、人工呼吸器がない、デマ、買い占めの行列、外出禁止。こんな時だからEU内で融通しましょう…なんていう声が報道で聞こえて来ない。聞こえるのは国境封鎖、入国・渡航の禁止だけ。EUの絆ってこの程度のつながりだったの? 思ってもみなかったこういうカタチでの世界の分断。みんな自分の事で手一杯なのか?人間いざとなるとこうなってしまうのか。そっちの方が恐ろしいかもしれないな。他人は当てにならないって事か。
 2020東京オリンピックパラリンピックの開催があと4ヶ月後に迫って来たが本当に開催なんてできるのか。でもこういうみんなが疑念を抱いている時だからこそ、不謹慎な楽観論だとしてもこれからどういう経緯でたどり着くか想像出来ないが、3月11日の東北とか、熊本など、そして今回の病魔と、自然の猛威に倒れてしまった人達への祈りと鎮魂、再生へというテーマを世界に掲げアピールし、開催・成功させる事ができればこれはもしかすると、世界の歴史の中で永遠に語られる感動のオリンピックとして伝説になるかもしれない…一方でその真逆となる可能性も秘めてはいるが…と…連日の批判的で悲観的で自虐的な報道をボンヤリ眺めながらふと考えた。
 本日19日、北海道は緊急事態宣言を解除した。
 北海道で昨日は感染者が出たが一昨日は1ヶ月ぶりの感染者の報告がゼロだった。もしかすると日本ではこの数週間の我慢と自粛で収束の兆しのそのまた兆しが現れて来たのかもしれない。