先月初旬の話になるが……。
いつものようにネットでニュースサイトを眺めていたら
画面の隅の方に並んでいた
別の小さな記事の見出しに目がいった。
〝 老舗のミニカー専門店「ミニカーショップイケダ」を運営 イケダ模型が破産へ 〟
ミニカー関連の記事が出るなんて滅多にないし驚いた。
ここのサイトはいつも定期的に見ていただけに
記事の内容を読んで更に驚いてしまった。
ネットの、
悪く言えば無味乾燥ではあるが
いっぱい〝 モノ 〟で溢れかえる
画面の中だけの夢のような世界においては
リアルな経営者の表情や
経営における現場の生の空気を伺い知ることはできない。
だからある日突然こういった事が起こり
皆がそのギャップに「えっ」と驚く。
こういう時代だからもちろん
イケダさんでも実店舗の他に
ネットで販売もしていたし情報発信もしていた。
な・の・に・だ ……。
更に私を一番驚かせたのは
〝 東京 〟という日本で最大級の市場のド真ん中で商売が出来たのに
経営を続けていけなかった事である。
実は数年前に一度店舗に訪れたことがあった。
台湾か中国人らしき女性が先客にいたのを覚えている。
海外からも…。さすがだなぁ…。
駅から近いところにあって
こじんまりとはしていたが品数は豊富らしく
トミカのような小さいものからコレクター向けの高級なものまで揃っていた。
私が探していた発売から少々時間の経った商品でさえ
奥の部屋から出してきてくれて購入することができた。
な・の・に・だ ……。
商売とはなんと厳しく、残酷なものか。
御多分に洩れず札幌においても
所謂〝 街のおもちゃ屋さん 〟なる場所は
ほぼ絶滅に近い状況で
あとは量販店やショッピングモールで手に入れる事になる。
その他にコレクター向けのミニカーや模型ということになると
思いつくだけで4軒か…5軒…あるかないか…。
この街ではホント貴重な存在だ。
彼らはある意味文化の一端を担っている。
潰れないよう、暫くぶりに行ってみないとダメだな……。