写真は具体的で分かり易くそこに何かが写っているより、どこか抽象化された画の方が面白くなる気がする。でも近寄りすぎると何が写っているのか分かりづらいし、引き過ぎれば説明的で平凡なつまらない画になってしまう。更に撮り手の強い思いや目的、テーマなどがある場合、被写体と自分との距離(関係)をどのくらいにすれば、納得のいく画にできるのか…。自分の中でギリギリのせめぎ合いをしながらその兼ね合いやバランスを決断する事が、写真を撮るという行為の本質じゃないかと思う。
スナップの撮影ではそれを一瞬でやらないといけない。