The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

竜宮通りのオブジェ ~ 仲谷工業

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北海道小樽市色内2丁目4番 /2-4, Ironai, Otaru-shi, Hokkaido


 雪や雨、海風に少しずつ風化して行く壁面のシミや錆などには、この街がまさにここに存在してきた時間が刻まれている。小樽の人でこういうものは古くて汚い、見窄らしい場所だという人がいるがここまで来ると野外展示された抽象彫刻作品のようにも見える。撮り手のセンスや腕にもよるが、印刷物や写真に変換された瞬間それらは〝 美 〟に変容することがある。
 写真の主流がデジタルになった今、『写真を焼く』とか『紙焼きする』という言葉は使わない時代になったが、写真というものが『光で時間を永遠に焼きつける芸術』というのはこれからも不変なんだろう。