ネットで検索してみると、ここは味噌と醤油の醸造元の支店が始まりで、戦後は酒販だけになり(タバコを売っていた形跡もある)コップ酒を飲める酒場でもあったらしい。建物は1937年(昭和12年)にでき、店主も高齢になったということで2014年に123年間続いた店はその歴史の幕を下ろした。小樽では跡取りもできずにもぬけの殻になった古い店舗や家屋を見かける。こういう場所は結局ドンドン壊されてスカスカになるか、真っ黄色のコインパーキングにでもなるのがオチだろう。人口の高齢化、若者の流出、という地方の問題がこういうところに現れてくる。
よそ者の私から見ると観光で売ってる街なんだし、だからこそこういう場所を残すのが大事だと思う。なんとか生き残る道を探してもらいたいものだが。今で言えば気軽に飲めるバーみたいな場所か…。建物は年季の入った味のある感じだし、小樽には数は減ったが造り酒屋があって余市には世界的に知名度のあるウィスキーがあるから和洋二刀流の今風のバーにできないものかなぁ。