The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

また想定外、想定外…。というより想像力が無いのかなぁ…。

 今朝TVで東電の偉い人が言っていた。「想定外といえば想定外ですが…」 台風15号の影響で千葉県の広範囲と関東の一部地域でまだ電気が復旧できないという。偶然にも先日このブログで一年前の北海道全域ブラックアウトの話をしたばかりだが。地震が起きてもいないのに強風だけであんなに沢山の電柱が根元から折れてしまったり、大型の送電線用の鉄塔がよく倒れるもんだなと思った。まだ残暑厳しい関東の地域で電気が止まってしまうというのはホントきついだろうなと想像するが、一年前の北海道と比べてまだ救いがあるのは、金はかかるが停電した地域を逃れて東京や群馬、茨城、埼玉あたりに避難できるという事だ。北海道の場合全域がブラックアウトしたわけだから、もうどうしようもない。
 北電の人も東電の偉い人も「想定外」。ここ近年日本では毎年のような異常気象とともに必ずどこかで大きな災害に見舞われることが当たり前の事となっている。今回は風と雨だったが、3月11日の事もそうだけど正直我々はあんなことが起こるなんて…なんて思うわけだが、専門家の人達が一般市民と同じ感覚では困るんだよ!こういうライフライン関係やもっと大事な日本の外交、安全保障、警察、軍事関係の人達は大丈夫なんだろうか…と心配になってくる。あらゆることに関して事態を想定し対処する準備はできているのか。日々の業務の中で仕事が形骸化し、当たり前になっている事を再確認できなくなり、いつの間にか想像力を働かせることを忘れていないか。日本はもっと想像するべきだ。想像力をつけるべきだ。
 今回の事態を招かない一つの策として電線の地中化があると言っていたが、そこで想像してみた。これから自動車も電動化し自動化の流れが進んでいくと思うが、もし大雨や津波が来て地域が水没した時、地中化した電線や大量の車と共に地域ごと大感電して一瞬のうちに大勢の人が感電死することはないのだろうか?