The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

第6回 圓展(小樽残雪)、無事終了…に思うこと。

 昨日11日、6日間の展示を無事に終え帰ってきた。開催期間中は展覧会関連の事で動いていてブログ更新まで手が回らなかった。新聞読むのもなんだか面倒くさくてできなかった。ようやく終了した今は祭りの後のような、なんか空っぽな気分である。数年後また更に力を蓄えて参加できたらと思う。
 会期中短い時間ではあるが2度会場を覗きに行ってみると、必ず来場者がいて会場はザワザワとしていたほどだった。途中大雨が降るような日もあったがそんな日にも観に来てくれる人が結構いたと聞いた。こういう大人数が参加するグループ展の大きなメリットは人をあてにできるということだ。個人でやる場合、知り合いや友人など招待するといってもやはり限界がある。そしてこのギャラリーが大通り公園や地下鉄の駅に程近く場所が良いのと、入り口が通りに面していて大きな看板もあるせいか、インバウンドの外国人観光客からみても分かりやすいのだろう、よくふらっと入ってくるらしい。北海道に来る外国人にとってOTARUというのは多分知られているせいなのか私の小樽の写真に結構食いついてくれたという。写真というのはわかりやすいメディアというのもあるだろう。なんにしてもそれはそれで嬉しいことだ。このブログにおいてもタイトルやカテゴリーに英語やローマ字表記を使うのはそういう狙いがある。日本の方はもちろん、多くの外国の方にもみていただきたいと思っている。

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 ちょっと話は変わるが、日本中にある公立の美術館は今経営が大変だと聞いたことがあるけれど、そういうところはインバウンドの客というものをどう考えているのだろうか。すでに対策は立てているんだろうか…。ちょうど先日から道立近代美術館でカラヴァッジョの展覧会が始まった。札幌でジンギスカンやラーメン楽しみにやって来た美術好きの外国人観光客がもし今ちょうどカラヴァッジョの展覧会やっていると知ったら「なんて自分はラッキーなんだ」と会場にぶっ飛んでいくに違いない。そういう人達に浮世絵や片岡球子の富士山、砂澤ビッキの作品(どれも道立近代美術館にコレクションがある)なんか見せてやりたいよなぁ。日本は経済や食い物だけではない、日本の文化・芸術の幅広さ、深さ、凄さ、面白さを海外に広めることに繋がるのになぁ…。こういう分野でもインバウンドをいかに呼び込むかもっと考えるべきではなかろうか。

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