The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

イランとアメリカの罪

 先日イランでウクライナの航空機が墜落、乗客乗員176人全員が死亡した。何の罪もない尊い命がたくさん失われた。可哀想に…。戦争になればいつもこうだ。結局庶民がとばっちりを食う。
 アメリカや欧米側の発表によると、これは意図的なものではなくイラン側がミスをして撃墜してしまった可能性があるという。イラン側は否定をしているが、高いレベルの装備があるアメリカ側の発表には信憑性がありそうだ…。が、だからと言ってただイランだけを指さして袋叩きに責めていいのだろうか?「戦争だ!」「戦争だ!」と言ってあそこまで緊張状態をギンギンに高めてイランのミスを誘ったアメリカ側にも責任の一端があるのではないのか。
 すぐさま一斉に発表された「イラン側がミスをして撃墜してしまった可能性」という欧米側の報道の中で声高に叫ばれる文言は、何というか、うまく言えないが、どこかイランを極悪人にしないことで欧米側が今回のアメリカの「責任」というか行き過ぎた行為(イランを崖っ淵まで追い込んでビビらせたトランプ流のディール)という「ミス」を目立たなくするというか、薄めるというか彼らのアメリカ贔屓の配慮・気遣いがあるような気がしてならない。
 そして今朝、安倍総理が中東歴訪へ出発。こんな状況で果たして日本には何ができるのだろうか。