撮り始めてから十数年…もう何度訪れたことか…。
お馴染みの札幌の中心街やススキノからやや離れた場所に
通り沿いに商店が並び路地があってその周りを
戸建てやマンション、アパートが密集しているような
札幌では珍しく〝 東京の下町 〟を思わせる貴重なエリアがある。
街は生き物のようだ…。
ただそういう場所であっても変化の波には抗えない。
通りの並びにあった商店も古めかしい建物も
〝 桜の木 〟でさえ段々と確実にそして静かに
建て替えられ時には全て無くなり
街の景色は時間と共に変わって行く。
でもいつの日か私の写真が
その場所の記憶やそこで生きていた人々の姿を
鮮やかに蘇らせる大きな力となる事を信じて
私は今日もシャッターを切り、また切って行く。