The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

【Toy Cars #34】 1/24

 

〝 1/24 〟スケールといえば何を思い起こすか?

きっと〝 プラモ 〟だろう。

タミヤ 〟とか〝 ハセガワ 〟そして〝 アオシマ 〟。

子供の頃よく作った…………。

 

 

でも数は多くないものの

同スケールでミニカーを出すメーカーはある。

すぐ思いつくところでは

〝 BBURAGO 〟とか〝 MAISTO 〟〝 MOTOR MAX 〟〝 JADA 〟などなど…。

あと嘗て〝 エブロ 〟にもラインアップがあった。

それからもう一つ、今比較的手に入れやすいモノで言うと

〝 WELLY 〟だろう。

数年前にどんなモノなのか試しに購入してみた。

この〝 WELLY 〟でイチバンいいところは

なんと言ってもこのサイズ、この価格帯で〝 ステアが切れる 〟ところだ。

やっぱり撮影する時に〝 ステアが切れる 〟と

絵に車の〝 表情 〟が出るのがイィ。

 

 

2015 Ford Mustang GT / WELLY



 

特徴をいくつか挙げると…

▪︎ ぱっと見、実車とそれほど違和感なくスタイルを再現している。

▪︎〝 オートアート 〟と同様にハンドルを切ると同時にステアが切れる。

▪︎ エンジンは再現されていてボンネットを開けると拝めるが

 出来としては感動するレベルではない。

▪︎ ヘッドライト内部はこのスケールでもダボ付きで再現性に乏しく

 正直〝 ド・アップ 〟には耐えられない。

▪︎ ドアは開閉式だがいわゆるあの丸くて大きな〝 ヒンジ 〟が飛び出るのモノではない。

▪︎ 内装の彩色は立派なもんじゃないがカタチはある程度出来ている。

▪︎ ルーフ天井はコスト削減のためか再現されてない。

▪︎ タイヤのトレッドは刻まれているが

 側面はツルツルでロゴや文字・数字などの細かい再現はない。

▪︎ ボディ塗装は小さな欠けや禿げがあり決して丁寧とはいえない。

▪︎〝 WELLY 〟は車種によってカラーの選択がいまひとつ納得できなかったり

 カラーバリエーションの少なさが残念なところだ。

 (まぁコスト削減という事なんだろうけど)

 

 

2015 Ford Mustang GT / WELLY



 

となると〝 再現性 〟という点では……

むしろ〝 タミヤ 〟のプラモの方に軍配があがるのかもしれない。

〝 1/24 〟は〝 リーズナブル 〟ではあるが

〝 リアル 〟や〝 質 〟を求めるコレクター達には細部の出来に欠点が多く

その物足りなさにちょっと手を出しずらいところだろう。

先に紹介した米国系のメーカーはド派手にカスタムした個性的で

〝 非リアル 〟な〝 オモチャ感 〟満載のものが多く

その癖ある程度ボリュームがあり場所もとる。

何と言うかそういう中途半端なところが手を出しづらく

今ミニカーの世界では価格の面から言っても

〝 1/24 〟より〝 1/64 〟に市場を奪われている。

 

だ と し て も

このスケールに近くギミックありの出来のいい〝 1/18 〟を購入するとなると

平気で¥2万とか¥3万出すのが当たり前になった時代に

〝 WELLY 〟の〝 1/24 〟は¥5000以下で手に入るのだから

現在コレクターにとっては貴重な存在と言えまいか。

 

 

〝 WELLY 〟に関していえば

〝 PORSCHE 〟のシリーズは出来栄えが

比較的良さそうなのでオススメする。