The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

【小樽観楓 #4】坂の上から

 

 

北海道小樽市相生町/ Aioicho, Otaru-shi, Hokkaido

 

 

 

 

北海道小樽市相生町/ Aioicho, Otaru-shi, Hokkaido

 

 

 

 

北海道小樽市相生町/ Aioicho, Otaru-shi, Hokkaido

 

 

 

 

北海道小樽市相生町/ Aioicho, Otaru-shi, Hokkaido

 

 

 

 

北海道小樽市相生町/ Aioicho, Otaru-shi, Hokkaido




 

小樽の展示をしている時だった。

来た客に

『もっと坂を撮ったらどうか…』

みたいな事を言われたことがある。

小樽といえば〝 坂の街 〟という事なんだろうが

そんな事、こっちは百も承知である。

つまり言い換えると

札幌を題材に展示をする時には

クラーク博士の銅像

道庁の赤レンガ

時計台を並べろということになる。

けっ…。

あまりに発想が貧弱でセンスが無い。

何か意図を持って〝 確信犯的 〟にやったり

街を紹介する目的など

情報の一素材としてなら構わないと思うが

一応〝 芸術 〟を謳って作品を発表している以上

そんな事など吐き気がしてくる。

絶景スポットと言われる場所にズラリと並んで

三脚立てる写真家達のような発想で

作品を一目に晒したくはない。

 

〝 小樽 〟と言っても

多くの人々が日々の日常を営んでいる街だ。

運河、すし、倉庫…etc。

人々にとってはけっしてそれが生活の全てじゃない筈だ。

だから私は観光客が見逃しているような

小樽の人々の日常の生活や表情、場所、

あるいは当たり前すぎて地元の方も気にも留めないような

しかし誰も見い出せなかった新鮮な〝 何か 〟を

写真で切り取りたいとずっと願い続けてきた。

 

こんな私でも毎回記事をブログに上げる時には

とにかく安易な方に走らないよう

その内容や構成、テーマなどについて

アーでもないコーでもないといつも考えている。

仮に扱うとしてもそこは充分注意をして

気をつけることにしている。