The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

【貌花 KAOBANA#4】 少年の〝 眼 manako 〟

 

今回の〝 五人展 〟の開催と

作品の出品が決定したのが一ヶ月前。

一ヶ月後には〝 コロナ 〟も

終息はしなくても大分落ち着くのではないか…

と、思いきやこの有様だ。

過去最高の〝 感染者数 〟と〝 死亡者数 〟。

〝 コロナ 〟は〝 インフルエンザ 〟みたいになって…

という楽観的な状況にはほど遠い気がする。

 


故に…

ギャラリーを訪れてくれる人が

いったいどれ程のものになるのか

気掛かりだったのだが…。

 

こんな状況下でも

ポツリポツリとではあるが

絶え間なく会場には人が来てくれている。

既に〝 コロナ 〟は〝 日常化 〟している…

ということなのか?

 

 

 

そんな中会場の控室に居ると

なんだか少し賑やかな家族連れの声がして

沢山きてくれたなぁと思っていたのだが

その中の小学2年生の男の子が

なんだか私の作品を気に入ってくれたというので

会って少々言葉を交わすことになった。

 

私を見上げる小さな〝 少年 〟の眼差しは

思いがけないものだった。

まん丸に見開きながら

少し怖いくらいの〝 鋭さ 〟があり

〝 真剣 〟でその〝 本気さ 〟が

伝わってくるようだった。

 

出品した13点全てが…イイと。

 

たとえその言葉が〝 ウソ 〟だとしても

そう言ってくれるのは〝 作り手 〟にとって

とても喜ばしい事だ。(涙出るネ)

因みにどれが一番気に入ったのか聞いてみると

枯れた〝 薔薇 〟がいいという…。

随分シブいの選んだなァ…。

小学2年生の男の子が…。

たかがまだ8歳くらいの子供が…。

自分の作品の〝 意図 〟や〝 思い 〟を理解してるのか…?

その驚きとあの〝 鋭い眼差し 〟で

正直一瞬、私は怯んでしまって

彼に気の利いた〝 言葉 〟を

充分に懸けてあげ上げられなかったのが

今思うと残念だ。

だからもしこのブログを見ることがあれば

彼に言いたい。

また何処かの会場で私の作品を見にきてほしい。

成長した君は私の作品をどう評価するのだろう…。

さらに

この中の作品の〝 絵 〟が描きたいというので

私は撮影を快諾した。

どんどん描いてほしい。

何枚でも描いてほしい…。

彼の〝 創作 〟の〝 芽 〟に

私の作品が良い〝 養分 〟となれれば

それは非常に光栄なことだ。

 

薔 薇 / R o s e

 


たかが〝 ガキ 〟の言うコトだろ…。

とは侮れない。

多少は世間を知る〝 大人 〟や

〝 芸術の専門家 〟でもなく

〝 知識 〟も〝 社会のしがらみ 〟も〝 先入観 〟もない

まだ〝 本能 〟と〝 感性 〟の塊である。

そんな純粋さが残る〝 子供 〟であるからこそ

〝 見る目 〟や〝 言葉 〟には余計に重みがある。

 

だから私はあの〝 目 〟を信じよう。

私の〝 花 〟は〝 ホンモノ 〟だと確信を持とう…。