〝 轟音 〟はしだいに
〝 風 〟に姿を変え
〝 雪雲 〟を連れてくると
数えきれないほどの
大量の細かい雪の粒を
俺の体めがけて遠慮なく
空から撃ち込んできた。
雲は動き
日差しは遮られ
雪は激しくなり
再び日差しが現れる…。
三脚なんか立てて構図を吟味している暇などなかった … 。
次から次へと変化する被写体だからこそ
一つの〝 構図 〟や〝 イメージ 〟に囚われない方がいい。
厳しいコンディションの時は尚更だ。
街角の雑踏に飛び込み
行き交う人々を〝 スナップ 〟する時のように
瞬時に〝 イメージ 〟を引き出し
シャッターを切ったら
直ちに次の〝 イメージ 〟を探し出し
またシャッターを切る。
ただひたすらにそれを繰り返した。