私は正直、
この派手な佇まいを見ていると
あまり所有したいとも
乗ってみたいとも思わない。
でも
今これが売れに売れていると聞く…。
多くの日本のユーザーに支持されているのは確からしい。
この〝ゴツゴツギラギラ感〟は
〝デザイン〟というより〝装飾〟に近いものがある。
元々いわゆる〝デザイン〟というモノは西洋的な発想であり
日本の近代以降に入って来たものだ。
日本人が編み出した〝装飾〟〝意匠〟というモノとは
感覚的なことかもしれないが
少し違いがあるような気がする…。
〝御神輿〟や〝山車〟〝ねぷた〟
古い日本家屋やお寺の屋根にある〝鬼瓦〟とか
〝歌舞伎や能、宝塚のレビュー衣装〟
〝ネオンや看板のある都市の風景〟
太古の時代から現代まで
潜在的に日本人の中から湧き出てきた
〝装飾的な造形イメージ〟というか…。
例を挙げればきりがないが
私はこれらがどこか
細い〝 糸 〟で全て繋がっているのではと
思えてならない時がある。
日本人の〝 血 〟の中に眠っている〝何か〟を
目醒めさせる〝モノ〟がそこにはある…。