The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

【Toy Cars #20】チョットだけ〝 文化論 〟

 

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TOYOTA ALPHARD / TOMICA

 


私は正直、

この派手な佇まいを見ていると

あまり所有したいとも

乗ってみたいとも思わない。

 

でも

今これが売れに売れていると聞く…。

多くの日本のユーザーに支持されているのは確からしい。

この〝ゴツゴツギラギラ感〟

〝デザイン〟というより〝装飾〟に近いものがある。

元々いわゆる〝デザイン〟というモノは西洋的な発想であり

日本の近代以降に入って来たものだ。

日本人が編み出した〝装飾〟〝意匠〟というモノとは

感覚的なことかもしれないが

少し違いがあるような気がする…。

 

〝縄文の火焔土器〟〝アイヌの渦巻き装飾〟とか

〝御神輿〟や〝山車〟〝ねぷた

古い日本家屋やお寺の屋根にある〝鬼瓦〟とか

〝日光の東照宮〟〝狩野派などの屏風絵〟

〝歌舞伎や能、宝塚のレビュー衣装〟

〝ネオンや看板のある都市の風景〟

デコトラ〟や〝大量の武器で武装したガンダム〟…etc。

太古の時代から現代まで

潜在的に日本人の中から湧き出てきた

〝装飾的な造形イメージ〟というか…。

例を挙げればきりがないが

私はこれらがどこか

細い〝 糸 〟で全て繋がっているのではと

思えてならない時がある。

 

日本人の〝 血 〟の中に眠っている〝何か〟を

目醒めさせる〝モノ〟がそこにはある…。