The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

最後の直接対決

 アメリカ大統領選挙投票前の最後のテレビ討論会がNHKでも中継されていた。所謂前回の史上最低の討論会のようにはならずまともな感じに無事終了したが、一番感じるのはやっぱり同時通訳というのは音声が重なる上、早口になるから何を言っているのか分かりずらいところがある。NHKは深夜でいいから字幕版で再放送できないものだろうか。

 日本人の私からするとアメリカの国内問題よりもやっぱり北朝鮮や中国の問題に関心がいく。討論会では時間の都合上、30秒ほどでそれぞれに意見を言わせるのだが、30秒ぐらいで北朝鮮や中国の問題語れと言うのもなんだか酷な気がする。そんな簡単な問題じゃない。現在、民主党のバイデンが共和党の現大統領トランプより有利という報道が出ているが、もし報道通りに選挙の結果バイデンが勝って民主党に政権が移った時、日本の周辺の状況はどうなってしまうのか物凄く心配になる。バイデンの口からは北朝鮮の問題解決には中国の協力が必要みたいな言葉が出たけど、私からすると、まだそんなこと言ってるのかという感じだ。ブッシュ政権の6カ国協議の頃から現在まで、中国をあてにしてやってきた結果、北の時間稼ぎに手を貸して何もいい方向に進まなかったのは明白だ。特に民主党は東アジアの情勢に対して関心が薄いというかこの問題について具体的な策やアイディアを持っていないような気がする。となると結局中国に任せるカタチになってしまう。だから経済でも安全保障でも領海問題にしてもたちまちこちらから強いことが言えなくなってしまう。オバマでさえ中国に強力な対応ができず奴らの身勝手な行動を許してしまった。もうそんな繰り返しを見ているのはゴメンだ。いい加減奴らに弱みを握られて主導権を持っていかれる状況を作らないために、すぐにでも政治や経済界は中国依存を終わらせる方法を真剣に考え、行動を始めないといけない…のだが現実はそれに反して日本の自動車産業なんかは、中国市場を念頭においた経営にどっぷり浸かっている状況なわけだし…。こういう事がこの先日本の国益にとってマイナスになるのではないかと私はどうしても悲観的に思えてならないのだ。