The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

〝 日 本 〟とは何か…。三島由紀夫の K O T O B A

 3密を避け家にいる時間が長い生活となり、TVを見てても毎日毎日新コロの話ばかり嫌になって…司会もコメンテーターもよくアタマおかしくならないもんだなぁと思いつつ…となると自然とネットばかり眺める時間が多くなってしまう。

 先日、以前NHKEテレでやっていた昭和を代表する小説家、三島由紀夫の番組をなんとなくYouTubeで見ていた。三島が日本の文化について語った言葉を三島と親交のあった詩人の高橋睦郎氏がインタビューで話していた。
 ちょっと気になり、ブログに記しておこうと思った。



★〝 日 本 〟とは何なのか…。
 

『 … 日本はオリジナリティのない全くの〝 無のるつぼ 〟なんだ。ところが〝 無のるつぼ 〟というのは外から色んなものを引き寄せてそれを全部中で吸い込んでしまう、そういう〝 るつぼ 〟であって、そこで凄いエネルギーを持ってそれを攪拌して、入った時とは別の物にして出す。そういう〝 無のるつぼ 〟〝 無の生成力 〟というか、それが日本だ …  』


だそうだ。〝 無の生成力 〟かぁ…。

豊穣なる海の中は案外空っぽで、何も無いのかもしれない。

三島が〝 日 本 〟というものをこういう視線で捉えながら

ああいった作品を書いていたのかと思うと興味深い。