The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

F1 と 8耐

 今朝ネット立ち上げるとちょっと驚いた。F1第11戦ドイツグランプリ決勝でHONDAがまた優勝した。今期2勝目。今回のレースはメルセデスの地元ドイツでの開催だった。さらに今年はメルセデスモータースポーツに参戦してから125周年ということで特別なカラーリングで参戦していたほどだった。ここ数年メルセデスが圧倒的な強さを見せているだけに本拠地で彼らを叩き潰したのは気分がいい。第9戦久しぶりの優勝を果たし、今シーズン終了まであと1勝できればいいぐらいと思っていただけにこれは嬉しい。おまけに今シーズンHONDAのエンジンを使っているもう1つ別のチームからも3位表彰台に上がることができたのはすごい。これだったら今シーズン中にさらにあと1勝ぐらいできるかもしれないな。
 レースは小雨が降るコンディションでスピンやクラッシュが続き大荒れになったようだ。優勝したレッドブル・HONDAのフェルスタッペンはまだ若干21歳のドライバーである。にもかかわらず常に安定して上位に入る成績をあげ、目立ったドライビングミスもしない。凄くいいドライバーだ。HONDAがいいマシンを作り続ければ彼はセナやシューマッハを超える存在になるかもしれない。
 それから同日開催された鈴鹿8時間耐久ロードレースもなんだか凄いことになった。毎年夏に開催される日本などのバイクメーカーがしのぎを削る地獄のレースだ。夜BS日テレでラスト3時間のみ中継をしていたので「あ~やってるのか」と、なんとなく見てたら、ラスト30分切った後小雨の降る難しいコースコンディションの中、1台のマシンが煙を吐きながらコースにオイルを撒き散らして棄権。残りあと1周ぐらいというところで先頭のKAWASAKIのマシンがそのオイルに引っかかったのか、なんと衝撃の転倒、レッドフラッグが振られてその直後レースが終了した。ここで混乱が起きた。優勝は誰か。長い長い判定待ちとなった。転倒したKAWASAKIの優勝が無くなり、2番目を走行していたYAMAHAが優勝ということになって、どこかモヤモヤした気分のまま中継が終わったのだが、転倒するまでトップを走っていたKAWASAKIが抗議をして、深夜になってからKAWASAKIのチームが優勝という、どんでん返しの結末となった。
 この大会今年で42回目の開催となるが、久しぶりにあの栄光のTECH21カラーを纏いYAMAHA鈴鹿5連覇を狙い、18年振りにKAWASAKIのワークスチームが出場したり、この8耐EWC年間チャンピオンが決まるといういくつか話題のあるレースだった。結果、KAWASAKIのワークスチームが18年振りに復活して、26年振りに鈴鹿の頂点をつかんだ。
 クルマでもバイクでもレースというのは残酷で容赦無く、最後の最後までどうなるのかわからない時が一番面白い。改めてそう思わせてくれる内容だった。
 韓国にも中国にも台湾にもタイにも高品質のフッ化水素を製造する事同様、決して真似できない。彼らは絶対追いつけない。自分で追いついたとか言っていても、日本は遥か先へ進んでいる。