The Art from Hokkaido by SHIRAKAWA Hiromichi

Japanese artist's gallery and diary

【貌花 KAOBANA#5】 厄介なモティーフ

 

               ガーベラ / Gerbera

 


ほんの少し毛羽立つ太めで長い茎の先端に

カラフルでまん丸に咲く花がただ一つ。

 

こういう〝 単純の極み 〟みたいのが一番頭を悩ませる。

誰が写しても同じようなのができてしまうから。

〝 葉っぱ 〟一枚でもあれば画に〝 変化 〟をつけられるのだが

通常我々が店で手に入れることが出来るガーベラは

〝 葉っぱ 〟の付いてないモノがほとんどだろう。

 

だからライティング変えたり

画面の中で動かしてズラしてみたり……何とかして

自分なりの〝 画 〟に仕上げようとするのだが。

 

余計なコトし過ぎれば一番大事な部分が疎かになってしまうし…

かといって誰もがやる平凡な〝 画 〟にはしたくないからと

頭の中で堂々巡りしながら作業する。

 

こういうのはホント難しい。

 

 

ガーベラ / Gerbera



展覧会で〝 花 〟の写真を展示する時

  たまにこんな質問をされる…。

「背景はどうしている?」とか「合成するんですか?」など。

 

〝 花 〟の写真の場合、私は一切合成はしない。

今の時代〝 Photoshop 〟などを使って

花の画像を切り抜いてから背景に合成し

似たような作品をいくらでも作ることができるが

それは所詮〝 写真 〟とは言えないシロモノであり

〝 写真家 〟の〝 敗北 〟でもある。

何でも出来るから余計キリが無い…。

いつも背景とカメラや照明機材を組んでから

その前にちゃんと〝 花 〟を置いて撮影に臨みます。

 

 

 

遊・ゆう アートな五人展 後記 / We need〝 REAL 〟

 

 

フランス菊 / Oxeye daisy

 

 

Even if this world will make much progress in DEGITAL TECHNOLOGY,

We absolutely need to experience REAL ARTWORK !

 

 

 

カメラは〝 デジタル 〟が普通になった。

クルマも〝 電動化 〟の流れは止められないだろう。

技術は常に進化を続ける。

 

だとすると〝 アートの鑑賞 〟はどうなるか?

 

〝 本物 〟を見るという体験が

人間にとってとても大事なコトだというのは

誰しも異論はないはずだが

何百年も経った〝 作品 〟は

時が経てば必ず劣化が進行する。

だから

例えばオランダにある〝 フェルメール 〟の絵を

この日本で超高精細で超リアルに

ホログラム化し鑑賞する展覧会

なんてことが100年後には普通になるのかもしれない…。

そういう世の中になれば

やはり〝 本物 〟に触れるという体験は

今よりさらに人間にとって超貴重で

プレミアの付く贅沢なコトになるかもしれない。

 

日本は平和だ。

日本にいれば

毎年のように素晴らしい〝 作品 〟が来日し

堪能する事が出来る。

我々はいつの間にそれが

空気のように当たり前になってはいまいか。

 

じかに〝 本物 〟に触れるというコトが

やはり大事だと思うからこそ

〝 価値 〟があると信じるからこそ

たとえささやかなモノではあっても

我々は〝 SNS 〟だけでなく

〝 リアル 〟な個展やグループ展などに

こだわりを持ち、開催する。

 

 


28日の日曜

計6日間の展示が終わった。

こんなコロナ禍でも

来場してくれた方々に感謝します。

 

 



終わればアッという間だ。

いつものように〝 祭り 〟の後の寂しさと

『 心 如 水 中 月 』

何かが終わりを迎えた穏やかさのようなモノ…。

 

五人持ち寄れば五つの個性ある〝 作品 〟が見られる。

面白いコトだなと思う。

 

 

  『遊』は、

 絶対の自由と

 豊かな創造の世界である。

    白川 静「遊字論」より

 

 

向日葵 / Sunflower

 



【貌花 KAOBANA#4】 少年の〝 眼 manako 〟

 

今回の〝 五人展 〟の開催と

作品の出品が決定したのが一ヶ月前。

一ヶ月後には〝 コロナ 〟も

終息はしなくても大分落ち着くのではないか…

と、思いきやこの有様だ。

過去最高の〝 感染者数 〟と〝 死亡者数 〟。

〝 コロナ 〟は〝 インフルエンザ 〟みたいになって…

という楽観的な状況にはほど遠い気がする。

 


故に…

ギャラリーを訪れてくれる人が

いったいどれ程のものになるのか

気掛かりだったのだが…。

 

こんな状況下でも

ポツリポツリとではあるが

絶え間なく会場には人が来てくれている。

既に〝 コロナ 〟は〝 日常化 〟している…

ということなのか?

 

 

 

そんな中会場の控室に居ると

なんだか少し賑やかな家族連れの声がして

沢山きてくれたなぁと思っていたのだが

その中の小学2年生の男の子が

なんだか私の作品を気に入ってくれたというので

会って少々言葉を交わすことになった。

 

私を見上げる小さな〝 少年 〟の眼差しは

思いがけないものだった。

まん丸に見開きながら

少し怖いくらいの〝 鋭さ 〟があり

〝 真剣 〟でその〝 本気さ 〟が

伝わってくるようだった。

 

出品した13点全てが…イイと。

 

たとえその言葉が〝 ウソ 〟だとしても

そう言ってくれるのは〝 作り手 〟にとって

とても喜ばしい事だ。(涙出るネ)

因みにどれが一番気に入ったのか聞いてみると

枯れた〝 薔薇 〟がいいという…。

随分シブいの選んだなァ…。

小学2年生の男の子が…。

たかがまだ8歳くらいの子供が…。

自分の作品の〝 意図 〟や〝 思い 〟を理解してるのか…?

その驚きとあの〝 鋭い眼差し 〟で

正直一瞬、私は怯んでしまって

彼に気の利いた〝 言葉 〟を

充分に懸けてあげ上げられなかったのが

今思うと残念だ。

だからもしこのブログを見ることがあれば

彼に言いたい。

また何処かの会場で私の作品を見にきてほしい。

成長した君は私の作品をどう評価するのだろう…。

さらに

この中の作品の〝 絵 〟が描きたいというので

私は撮影を快諾した。

どんどん描いてほしい。

何枚でも描いてほしい…。

彼の〝 創作 〟の〝 芽 〟に

私の作品が良い〝 養分 〟となれれば

それは非常に光栄なことだ。

 

薔 薇 / R o s e

 


たかが〝 ガキ 〟の言うコトだろ…。

とは侮れない。

多少は世間を知る〝 大人 〟や

〝 芸術の専門家 〟でもなく

〝 知識 〟も〝 社会のしがらみ 〟も〝 先入観 〟もない

まだ〝 本能 〟と〝 感性 〟の塊である。

そんな純粋さが残る〝 子供 〟であるからこそ

〝 見る目 〟や〝 言葉 〟には余計に重みがある。

 

だから私はあの〝 目 〟を信じよう。

私の〝 花 〟は〝 ホンモノ 〟だと確信を持とう…。

 

 

 

6 months

 

Russia must take

 

the whole responsibility

 

for this war !!

 

 

 

 

I pray for the peace

 

and

 

CRIMEA recapture

 

of Ukraine.

 

 

 

 

目を背けるな。

 

忘れるな …。

 

 

 

 

奴らが目指す世界は

 

キチガイの世界だ!

 

ロシアの価値観など

 

クソまみれだ!

 

 

 

 

〝 緊急 〟本日 23日からグループ展に参加

 

7月に急遽グループ展への参加が決まった。

1ヶ月後の8月開催なので新規の制作は断念。

昨年の個展で展示した〝 花 〟の写真を出品することにした。

 

 

 

日々創作活動を続ける五人の作家が

書道や絵画、写真など互いの作品を持ち寄り

展覧会を開催します。

スペースの関係で私自身の出品数は13点と少な目ですが

もし興味のある方は是非ご来場下さい…。

 

・ゆう アートな五人展

会 期:2022年(令和4年)8月23日(火)~  28日(日)

    10:30 ~ 18:30(最終日 17:00)

会 場:さいとうGallery

住 所:札幌市中央区南1条西3丁目1番地 ラ・ガレリア5F

料 金:無 料

 

 

鶏 頭 / Cockscomb



 

三宅一生 死 去

 

 

 

Augaust 5, 2022

      He has becomeeternal

 

 

 

 

 

 

 

 

I S S E Y    M I Y A K E

     (1938 ~ 2022)

 

 

 

 

 

 

 

 

〝 ファッションデザイナー 〟と呼ばれることを嫌ったという…… デザイナーなのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

〝 大量に生産 〟され

 

〝 大量に消費 〟されれば

 

アッという間に消えてしまうモノではなく

 

〝 永遠 〟に残るモノを作りたかった……のか。

 

 

 

 

一流の〝 ブランド 〟でさえ売れ残れば

 

大量に廃棄され〝 ゴミ 〟になる。

 

〝 自分 〟の〝 作品 〟もそうなるコトに

 

虚しさを覚えたのだろうか…。

 

それとも

 

〝 自分 〟だけはそうありたいと思ったか?

 

 

 

 



 

 

【Toy Cars #29】あんたの〝 血 〟の中にも宿るモノ

 

 

夏の暑い夜 ……

開けっ放しの窓から

群れをなした〝 単車 〟の爆音が

突然雷の如く現れては

遠くの彼方へ消えていく… 。

 

 

 

こんな夜中に ……

 

〝 ヤツら 〟は決して〝 一人 〟でやる根性がない。

〝 共犯者 〟を集めながら群れをなし

〝 ひと(他人) 〟に迷惑をかけながら

〝 虚勢 〟を張ってしか

〝 自己主張 〟出来ない。

それ以外何もない、何も出来ない。

〝 令和 〟の時代になったというのに

まだそんなことやっている

情けなくて可哀想な〝 ヤツら 〟としか言いようがない。

 

 

 

NISSAN 110シルビア / アオシマ文化教材 グラチャンコレクション

 


〝 チンスポ 〟

 

〝 竹 槍 〟

 

〝 ニコイチ 〟

 

〝 出っ歯 〟

 

〝 鬼キャン 〟

 

 

 

正統なデザインの教育など受けたことのない

バカな〝 ド素人 〟が作り上げたモノである。

〝 くだらない 〟だの〝 下品 〟だの〝 クソ 〟だの

こき下ろしながら朝から晩まで〝 ヤツら 〟の作ったモノを

馬鹿にし嘲笑するのは簡単なコトだ。

 

 

そんなこと考える一方で

もう一人の〝 私 〟がこんなコトを囁く。

 

 

『〝 ススキノ 〟の〝 風俗 〟も

 一種の〝 文化 〟と言うのであれば

 あの軽蔑すべき〝 ヤツら 〟の作ったモノでさえも

 イッパシの〝 文化 〟と言えるのではないか… 。』

 

NISSAN 110シルビア / アオシマ文化教材 グラチャンコレクション

 

 

 

『逆に〝 ド素人 〟が作り上げたモノだからこそ

 我々日本人が古代から育み

 遺伝子に刻まれてきた

 あるいは欲してきた

 喜びを感じてきた

 表現せずにはいられなかった

 純粋な〝 何か 〟

 そこにはあるのではないか……と。』

 

 

 

NISSAN 110シルビア / アオシマ文化教材 グラチャンコレクション



 

 

 

だから、〝 あんた 〟の中にもきっとその〝 何か 〟は流れているんだよ…。