こ れ は ……
〝 春 〟な の か …… ?
ふと、
午後の眩しい光の中に
ほんの微かな季節の兆しを
感じることがある。
こ れ は ……
〝 春 〟な の か …… ?
ふと、
午後の眩しい光の中に
ほんの微かな季節の兆しを
感じることがある。
あたりまえに朝起きて
あたりまえに家族がいて
あたりまえに飯が食える。
あたりまえに自分の足で歩き
あたりまえに目が見えて
あたりまえに耳が聞こえる…。
人は
〝 あたりまえ 〟であることへの感謝を
いつの間にか忘れてしまう。
でもそんな時は
ある日突然〝 不条理 〟の中に放られた
彼らの〝 あたりまえ 〟を想像するがいい。
その時君は、
〝 あたりまえ 〟の〝 日常 〟の尊さに気づくであろう。
〝 ウクライナ 〟 と 〝 自由 〟に勝利を
〝 不条理 〟 と 〝 ロシア 〟に敗北を
〝 プーチン 〟 には 〝 死 〟 を!
日々そう祈り続けながら
この〝 あたりまえ 〟な〝 日常 〟を生きられることに
私は乾杯しようと思う。
大雪が降るならまだいい。
彼の国では…
ある日突然、
〝 ミサイル 〟が降ってきて
人々は皆
住む家を失う。
荷物を抱えながら
見ず知らずの土地を彷徨う羽目になる。
男たちは〝 国 〟を護るために戦場へ。
女や子供は避難。
家族は離ればなれになり
いつになれば
もとの生活を取り戻せるのか…。
それが彼らの今の〝 日常 〟だ。
アッという間に
〝 不条理 〟なコトが
平気な顔してまかり通る
世の中に変わってしまった。
〝 轟音 〟はしだいに
〝 風 〟に姿を変え
〝 雪雲 〟を連れてくると
数えきれないほどの
大量の細かい雪の粒を
俺の体めがけて遠慮なく
空から撃ち込んできた。
雲は動き
日差しは遮られ
雪は激しくなり
再び日差しが現れる…。
三脚なんか立てて構図を吟味している暇などなかった … 。
次から次へと変化する被写体だからこそ
一つの〝 構図 〟や〝 イメージ 〟に囚われない方がいい。
厳しいコンディションの時は尚更だ。
街角の雑踏に飛び込み
行き交う人々を〝 スナップ 〟する時のように
瞬時に〝 イメージ 〟を引き出し
シャッターを切ったら
直ちに次の〝 イメージ 〟を探し出し
またシャッターを切る。
ただひたすらにそれを繰り返した。
〝 風 〟と
〝 轟音 〟と
〝 雪 〟と … 。
人類未踏の惑星に
初めて降り立った時の宇宙飛行士の気分は
きっとこんな感じなのか … 。
カラーで写しても
全てのものは白と黒の世界のように変換されてしまう…。
ココは〝 モノクロームの宇宙 〟だ。
まさしくそんな光景だった。
遮る鉛色の雲を突き抜けた鈍い光が
白から黒への無限の濃淡の〝 世界 〟を作り出していた。
誰もいない色彩を失ってしまった空間に
遥か遠くから轟音が聞こえてくる。